Coto2日前1 分ドライフラワー木曜日、行きつけの花屋さんに行ったら 「明日たくさん花が入るよ」とのこと。 花屋さんの仕入れは、月水金なのだ。 生花は翌日買うことにして、 せっかくだから玄関の外に置くつもりのドライフラワーを買ったのだけど、 あまりに綺麗で私好みで、もったいないから部屋に飾った。...
Coto4月11日1 分ヤマアラシのジレンマヤマアラシは鋭い針毛を持っていても 仲良く寄り添うことができるそうだ。 私達が恐れる私達の針毛に 誰かを傷つける力なんて 本当はないのかもしれない。 自分の気持ちを、相手の言葉を、 きっと勝手に針毛にして 針毛は痛いと勘違いしているだけだ。...
Coto4月9日1 分蕾ベランダのミニバラが蕾を付けた。 冬に買ってきて育て方もよく知らず、 花が終わって葉も少なくなった 心許ないミニバラだった。 それでも、春が来たら蕾を付けた。 私はただ見ているだけ。 水をやり剪定をし時々肥料をあげるだけ。 咲いても咲かなくても 私がやることは変わらない。...
Coto4月6日1 分入学式二卵性双生児の甥っ子たちが 今日入学式を迎えた。 初めてふたり別々のクラスになるらしい。 私は一卵性双生児で 妹とは保育園から別々のクラスになった。 身近な人間がそばにいる分 余計に不安になったのを思い出す。 未知の世界だけど、私はここでも強がらなきゃいけないと思ったから。...
Coto4月5日1 分鏡鏡を見つめる。 自分が写る。 時々、それが本当の自分ではない気がする。 怒り、悲しみ、苦しみ、そんな気分の時は。 鏡に写る自分の奥に、本当の自分がいる。 きっと子供だったらそう言うであろうシンプルな感情の自分。 それを見つけるのが、もっと簡単ならいいのに。...
Coto3月31日1 分時計鳩時計が鳴くのを待っている。 1日のうち何度か、時が過ぎるのを待っている。 カレンダーを見ながら、過ぎ去るのを待っている。 もうそれでいいのに、仕事が終わるまで、あの用事が終わるまで、 そんなふうにただ、鳩が鳴くのを待っている。
Coto3月26日1 分ペルソナ髪を切った。 いつもの美容室は、日が暮れると少し雰囲気が変わる。 庭に面した大きな窓から光が差さないからかもしれない。 昼光色の蛍光灯の人工的な光で、全てが、人の動きまで機械的に見える。 ここへ来ると私も少し違う自分を演じている気がする。 明るい方の、澄んだ方の自分。...
Coto3月23日1 分佐川以前ならきっと激怒していたと思う。 電話口でそれを笑いに変えた。 いちばんの目的は問題を解決することで、それ以外にやることはない。 怒っても笑ってもゴールが同じなら、笑ったほうがいい。 ゴールは同じでも、そこまでに見える景色は全然違うから。...
Coto3月21日1 分マリーゴールド去年のマリーゴールドが冬を越した。 1日寒さに当ててしまって枯れかけたマリーゴールド。 一年草のはずだった。 少しだけ緑色の葉が残っていたから 枯れるまでのつもりで水をあげていた。 1年で枯れるはずなのに 今はオレンジ色の蕾がいくつもついている。 なんて強い花だろう。...
Coto3月18日1 分ZoomZoomでモニター越しに友人を見ている。 隣室の他人より近く感じるのは きっと画面に映る それぞれがさり気なく気を使って選んだ 表向きの空間だけを共有しているからだ。 そういう知性と見栄と思いやりのブレンドが似ているから ここは居心地がいいんだと思う。 退室ボタンを押す。...
Coto3月16日1 分土ガジュマルを植え替えた。 スーパーの母の日コーナーで売られていて、その後枯れかけていたのを救い出したガジュマル。 いつのまにかたくさん葉っぱをつけて、子供じみた犬の形の鉢が窮屈そうだった。 今日は暖かいから、一回り大きい茶碗型の白い鉢に植え替えたら、最初からそうだったみたい...
Coto3月14日1 分水水は周りの環境で形を変える。 もし水みたいに変われるなら、今の私は湯気になりたい。 どこにもぶつからず、見えてもつかめず、すぐ消える。 そこにあったことも、形もすぐに忘れられる気楽さ。 「連続する刹那」 さっき読んだ本の中に出てきた。 なんだ、人生そのものじゃないか、湯気。
Coto3月10日1 分風今日は風が強い。 私は強風が苦手なので、景色が唸る音をずっと聞いているのは居心地が悪い。 それで朝から音楽を大きめにかけながら花の写真を撮っているのです。 ラナンキュラスが開き始めた。
Coto3月8日1 分花屋病院の帰りに、小さな花屋さんに寄った。 アンティークの雑貨屋さんみたいな古い木材や瓶のディスプレイ、全体的に落ち着いた色味の花が飾ってある。 初めての店なので緊張したけど、欲しいのは1〜2輪だけ、くすんだ色の花が欲しいんです、と伝えた。 それが私のいつもの買い方。...
Coto3月6日1 分湯気湯気みたいに形が定まらないから、私はひとりでいるのが好きだ。 ようやく慣れたはずの景色が、今日突然全く知らない景色に見えた。 未来の自分が突然過去(つまり今なんだけど)にやってきて、「あれ?こんな場所だっけ?」てなったような感じだった。...
Coto3月4日1 分酔っぱらい自由な人を見ると、羨ましいと思ってしまう。 たとえ泥酔して醜態を晒しながらでも、本音で話す姿は神々しくさえある。 言い換えれば体たらくな、怠惰な、図々しさ。 どんな人生でも自分で選び責任をとる自由。 私には自由が足りないのかもしれない。 ないようである鎖。...